敷金返還は無く高すぎる原状回復費用を請求された
30年以上住んでいたアパートを引っ越すことになりました。大家からは約50万の原状回復費用(修繕費用)の請求がありました。敷金の20万も修繕費用に当てるということなので総合計は70万です。
原状回復費用が70万というのは高すぎる。でも当時は何も知らず30年以上も住んでいればそれくらいの修繕費用になるよね、と思い支払いました。
翌年、もしかすると修繕費用は払う必要が無いと気が付きました。両学長のyoutubeを見ていたら、賃貸住宅退去時の動画がありました。この動画を見たのがきっかけで調べてみると経年劣化や自然損耗を考慮する必要があることを知りました。壊れたり劣化したものは全て借主負担だと思っていたんですが、住んでいる年数によって負担が変わってくることを知りました。無知って怖い。
相談
今回大家から請求された原状回復費用は経年劣化や自然損耗を考慮した費用ではないと思い専門家に聞いてみました。
結論から言うと、私のケースでは30年以上住んでいるので、経年劣化を考えたら原状回復費用は支払う必要が無いとのことでした。
市の消費生活センター・一般財団法人不動産適正取引推進機構
どこに相談したら分からないので、市の消費生活センターに相談に行きました。結論から書くと、支払ってしまったら消費生活センターで対応が出来ないとのことでした。
ですが、消費生活センターの見解は支払う必要ないのではということでした。なので、一旦大家に問い合わせてみてはどうかと。大家に問い合わせてみると部屋の痛みが激しいので請求したとのことでした。大家が行った部屋の補修は給湯器交換以外はやっていません。
消費生活センターでは全般的なことを取り扱うので、より住宅関係に詳しい所を紹介してもらいました。一般財団法人不動産適正取引推進機構に一度相談してみると良いとのこと。
一般財団法人不動産適正取引推進機構の電話相談で相談してみました。電話での相談のみになるそうです。具体的な資料がないから一般論になるが、少額訴訟をやるのも方法のひとつという感じで、ふわっとした内容でした。
ふわっとした内容だと解決に進む感じがしなかったので、自分で相談先を探すことに。
宅地建物取引業協会
敷金と原状回復費用の返還をネットで調べていたら、宅地建物取引業協会の支部が比較的近くにあり相談も定期的に受け付けているので、相談日に行ってみました。
その際に、大家から受け取った修繕費用の明細、退去時に撮影した写真を持っていきました。相談員の方は支払う必要ないとのこと。30年以上住んでいるのだから、自然損耗と経年劣化を考えたら払う必要は無い。大家は費用取りすぎではないかと言っていました。支払ってしまったら、少額訴訟のような法的手段になるのではないかとのこと。訴訟の前に内容証明を送るのも方法だと。
建物の専門家からは自然損耗と経年劣化を考慮すると「支払う必要はない」という見解をもらうことが出来ました。
それと、相談員の方が言っていたんですが、最近は最高裁の判決が出て以降、大家が負ける、借主が払う金額が大幅に減額になることが多くなったそうです。
今後法的手段に進んだ場合どうするか。次は法律の専門家である弁護士に聞きました。それと併せて内容証明を色々とサイトを調べて文面を作りました。