「最近アドレスV125Sのセルが回らない…」
今年に入ってから、時々スターターボタンを押しても「カチカチ…」と音がするだけでエンジンがかからないことがありました。最初はボタンの接触不良かと思ったんですが、最近は3回に2回はエンジンがかからないようになりました。
バッテリーは充電済み。セルが回るときは一発でエンジンがかかるし、スターターモーターもしっかり回る。スターターボタンもちゃんと押してる。となると、原因は一体何なのか?
この記事では、アドレスV125Sのスターターリレーの故障原因と、900円の社外品を使ったDIY交換方法を解説します。同じような症状でお困りの方、バイク屋さんにお願いすると工賃が高いので自分で修理したい方は、ぜひ参考にしてください。
スターターリレーとは? 役割と故障原因
スターターリレーとは、バッテリーからスターターモーターへ電気を送るスイッチのような役割をしています。スターターボタンを押すと、リレーが作動して大電流をスターターモーターに流し、エンジンを始動させるのです。
アドレスV125Sは、スターターリレーが故障しやすい車種として知られています。原因としては、以下のものが考えられます。
・経年劣化: 部品である以上、どうしても劣化は避けられません。今回はこれが該当します。
・過酷な使用環境: 雨や湿気、熱などにさらされることで、劣化が早まることがあります。
・電気系統のトラブル: バッテリーの電圧低下や、配線の接触不良なども、リレーに負担をかけたり、動作不良の原因になります。
今回の私の場合は、「スターターボタンを押すとスターターモーターは回らず足元でカチッと音がする」という症状でした。調べてみると、スターターボタンやブレーキレバーのスイッチに異常があると、スターターリレーの作動音がしないようです。
スターターリレー交換DIYに挑戦!
今回は、バイク屋さんにお願いせず、自分で交換することにしました。アドレスV125Sのスターターリレー交換動画がYouTubeにたくさんアップされており、手順がわかりやすかったからです。それに、バイク屋さんにお願いすると工賃が2,000円~5,000円程度かかるようなので、自分でやれば大幅な節約になります。
準備するもの
・社外品スターターリレー: Amazonやヤフオクなどで購入できます。今回は、Amazonで900円の社外品を購入しました。色々なメーカーから出ていますが、レビューの多いものを選ぶと良いでしょう。
・プラスドライバー
・10mmレンチ(プラスドライバーでも外せますが、こちらの方が力が入りやすい)
・ラジオペンチ(社外品スターターリレーはヒューズの抜き差しが固いので)
・六角レンチ
交換手順
・バッテリーのマイナス端子を外す: 感電防止のため、必ず行いましょう。
・足元のカバーを外す: 六角レンチでネジを外します。
・スターターリレーを取り外す:
2本のボルトで固定されているコードと、カプラーで繋がっているコードを外します。
・古いリレーから部品を移植する:
台座のゴム、ヒューズ、保護カバーを、新しいリレーに移植します。
注意: 社外品のリレーについている台座のゴムは、車体側にはまらない場合があります。元のリレーについていたものを再利用しましょう。
・新しいリレーを取り付ける:
取り外した時と逆の手順で、新しいリレーを取り付けます。
ボルト、カプラーを確実に固定しましょう。
・足元のカバーを取り付ける
・バッテリーのマイナス端子を接続する
交換後の効果と注意点
交換後、スターターボタンを押すと、必ずセルが回るようになりました!
今回使用した社外品スターターリレーは、純正品に比べて安価なのが魅力ですが、耐久性については未知数です。しばらく様子を見て、もし不具合が出るようであれば、純正品への交換も検討したいと思います。それと、バッテリーを外しているので時計合わせを忘れずに。