エアコンの試運転をしたら、冷房なのに温風が出る。2年前も同じ内容で修理したのに…
ヤマダ電機の長期無料保証で2年前の故障は完全に無料対応、今回は技術料のみ無料で部品代と出張費は実費です。ヤマダ電機の長期無料保証は年数により無料対応が変わるので注意が必要です。6年保証だと完全に無料対応は3年目までになります。
ヤマダ電機の長期無料保証は期間による
私のエアコンは6年保証に該当します。ヤマダ電機の長期無料保証の対応内容は、以下の表の通りです。
2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | 6年目 | |
技術料 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
部品代 | 〇 | 〇 | |||
出張費 | 〇 | 〇 |
〇が無料対応で、1年目はメーカー保証での対応です。表からも分かる通り、3年目までは完全に無料対応でした。
2017年に今のエアコンを購入し、2020年に最初の故障。この時は保証3年目だったので、修理費用は一切かかりませんでした。2020年の故障内容は「冷房なのに温風が出る」というもので、原因は冷媒ガスを切り替える四方弁の故障でした。この時は四方弁の部品交換で直りました。
そして2回目の故障は2022年。購入から5年目にあたります。そのため、表の通り技術料のみが無料で、部品代と出張費は実費となりました。故障内容は1回目と同じく「冷房なのに温風が出る」状態です。
2回目のヤマダ電機長期保証での修理では、ソレノイドバルブ、四方弁、コンプレッサーを交換しました。幸いなことに、四方弁とコンプレッサーは冷媒回路に関する部品としてメーカーの5年保証の対象だったため、これらの部品代は無料でした。結果、この時の修理費用はソレノイドバルブの部品代1000円と出張費2500円、消費税込みで3850円で済みました。
もし2回目の故障が6年目だったら、四方弁とコンプレッサーも実費となり、修理費用が高額になっていた可能性があります。「無料保証」と聞くと安心しがちですが、期間によって無料対応の範囲が大きく変わる点には、本当に注意が必要です
各家電量販店の無料長期保証
ヤマダ電機の長期無料保証が期間によって内容が異なることを受け、他の主要な家電量販店の長期保証比較をしてみました。エアコンなど高額家電購入時の参考にしてください。(内容は執筆時点のものです。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。)
ケーズデンキの長期保証「ケーズデンキ あんしんパスポート」
・加入費用 無料(あんしんパスポート会員特典)
・保証期間
30000円以上・・・3年
50000円以上・・・5年
100000円以上・・・10年
・対象商品
テレビ・BDレコーダー&プレイヤー・ビデオカメラ・コンポ
冷蔵庫・冷凍庫・電子(オーブン)レンジ・食洗器
洗濯機・衣類乾燥機・マッサージイス
エアコン・クリーナー・炊飯器
・保証限度額 上限なし
・自己負担額 なし
・修理回数制限 制限なし
ジョーシンの長期保証「まごころ長期修理保証」
・加入費用
10年間保証:商品購入金額(税込)の6%
5年間保証:商品購入金額(税込)の3% or 5%
・保証期間
5年間・10年間
・対象商品
購入単価1万円(税込)以上でメーカー保証のある指定機種
・保証限度額 購入金額の100%を上限
・自己負担額 なし
・修理回数制限 制限なし
エアコン故障の原因と修理業者の話
最初の故障(2020年)の際に修理に来てくれたのはメーカー(富士通)の方でした。その際、「四方弁の故障が最近増えている。以前は国内製造だった部品が海外製造に切り替わってから、故障報告が増えた印象がある」と話していました。日本製エアコンであっても、内部部品が海外製造であるケースは増えているため、こうした情報は気になります。
2回目(2022年)の修理に来てくれたのはヤマダ電機の方でした。四方弁だけでなく、ソレノイドバルブとコンプレッサーも交換になった理由を尋ねたところ、「四方弁だけではなく、ソレノイドバルブとコンプレッサー交換になったのは、四方弁だけではなく、ソレノイドバルブも交換すると故障が今のところ再発しないとメーカーが確認しているから」とのこと。また、コンプレッサー交換については、「冷媒ガスに含まれる潤滑油が特定の場所に溜まって固着する事例があり、対策としてコンプレッサーも交換している」と説明を受けました。
追記 故障連絡から修理完了までのタイムライン
5/27 16時ごろ
ヤマダ電機にエアコン修理を連絡。最初に富士通(メーカー)に電話したところ、「家電量販店の保証サービスに加入している場合は、まず家電量販店の修理窓口へ」とアナウンスがありました。電話の際は購入時のレシート(または保証書)が必要で、レシート番号を聞かれます。担当者からは「明日、あさってが土日のため、連絡が月曜日になる可能性もある」とのことでした。
5/28 11時
ヤマダ電機首都圏サービスセンターから連絡あり。最短で翌日に出張可能とのことだったので、お願いしました。当日の朝8時~10時の間に、担当者から訪問時間の連絡が入るとのこと。電話口で「購入価格が8万円だったが、修理代がいくらを超えると買い替えを検討した方が良いか」と目安を尋ねたところ、「あくまで目安だが3万円を超えたら買い替えを考えても良いのでは。当日の修理担当者は機械に詳しいので、直接聞くのが一番良い」とアドバイスをもらいました。この時点で、今回のヤマダ電機の長期保証修理費用は出張費と部品代で3850円になる予定と伝えられました。
5/29 9時
ヤマダ電機の修理担当者より電話あり。「朝一番、10時から10時30分の間に伺います」とのこと。
5/29 10時
担当者到着。状況を説明し見てもらうと、やはり今回も四方弁の故障と診断されました。作業は四方弁とコンプレッサーのロウ付け、冷媒ガスの真空引きと充填。すべて室外機での作業でした。室外機の外観に錆や腐食は特に見られないとのこと。
11時30分ごろ
修理完了。費用は見積もり通り、出張費2500円+部品代1000円+消費税で3850円でした。この時はヤマダ電機のサービス担当者が来てくれました。
2度のエアコン修理と費用感を踏まえ、最寄りのヤマダ電機で「NewThe安心 (家電製品総合保守契約)」、つまり現在の「ヤマダあんしん保証」に加入手続きをしました。今後のことを考えると、加入しておいた方がトータルでお得だと判断したためです。

